プルスアルハがはじまるまで by きたの

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プルスアルハがはじまるまで  by きたの

 〜「やらないという選択は全然なかったと思います」〜  
   (聞き手 Oさん:2人の元同僚)



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プルスアルハの2人.前職であるさいたま市こころの健康センターの同僚です.
計画は開業の1年くらい前から、ちょっとずつちょっとずつ準備しました.
心理教育のツールを作るって全く前例のない試み・・・
動き出した今でも試行錯誤が続いています.
始めることになったきっかけや経緯を、Oさんとのお話を通してご説明します.



O:2人の計画を初めて聞いたときは、正直・・・この2人ならありかもなあ〜て思いました.
  子どものフリースペースを作ったこととか、制作に取り組んでいるときの2人の集中ぶり
  というか熱意というか.誰も近寄れない雰囲気で・・・
き:最初の反応はいろいろですけど、結構みなさん「あの2人らしいな」と思ってるようで.

O:2人の出会いと、第一印象を教えて下さい.
き:私がセンターの勤務を始めた3年前に会いました.
  第一印象は覚えてませんが...声の大きな人だな、かな? 見た目もインパクトがありました. 
  最初の半年くらいは、ちあきさんがいない日は、静かで仕事がはかどる、と思ってた気がします.
  内緒ですけどね、席がちょうど真向かいで.
  ちなみに、ちあきさんは私のこと、「ちっちゃ(小さい)」て思ったみたいです.
  3年後にこんな展開になっているとは.
O:いつぐらいから、変わったんですか?
き:いくつかの仕事に一緒に取り組む中で、変わっていったんだと思います.
  子どもの精神保健相談室の大改造、子どものフリースペースの立ち上げ・・・
き:当時の相談スペースには、心理療法の部屋、家族療法の部屋、卓球台の部屋があったんです.
  子どもと一緒にまったり過ごせるような温かい雰囲気の場所があると、さらにいいかも
  という話になって、使われていなかった事務室を、2人で大改造しました.
  マットを敷いて、靴を脱いでくつろげるスペースを作ったり
  ロッカーの配置を工夫して、子どもがひとりになれる死角のスペースを作ったり
  リサイクルのおもちゃやマンガを集めたり.
O:(ふむふむ)
き:それがちょうど一年目の冬の頃です.
  Nさん(子どもの相談室の別のスタッフ)がクリスマスツリーを見つけてきて
  子どもたちに少し手伝ってもらって、飾り付けをして、クリスマス会をやって.
  この会は、ほとんど人が集まらなかったんですが、来てくれた高校生の子が
  「こんなに子どもの数が少ないのに、大人の人がいろいろやってくれて、すごく嬉しかった」
  「人生で一番楽しいクリスマス会やった」
  て言ってくれて、(それはそれで切ない話なんですけどね・・・)
  子どもの数じゃない、もう少しトライしてみようってことになりました.
  そんなふうにして、子どものフリースペースの立ち上げにつながっていったんです.
  計画性はなかったけど、お金もなかったけど、現場の感覚からスタートした取り組みでした.
O:今ではなくてはならない取り組みになりました.

き:そして、リーフレットの制作があります(思春期向けリーフレットのこと)
  相当なエネルギーを注ぎこんで.この取り組みが大きかったと思います.
  夏休み、相談室の部屋に背景の絵を拡げてペンキ塗りして・・・なかなか楽しい思い出です.

O:いつ頃から計画していたんですか?
き:2年目の夏の時点では、もうそれとなく2人で何かやろうって話はありました.
  ほんとにやるって決めて、打ち合わせを始めたのが3年目の春の頃です.
  どちらかが誘ったとか、そそのかしたとかではなく、自然に.
O:結構前から、決めていたんですね.
き:子どもたちを応援するための、いろいろなアイデアというか構想があった中から、心理教育ツール
  の制作と普及という今の形に絞りこむまでには、随分いろいろと考えました.
  いろいろな人に話を聞きに行って.
  3年目の年、昨年度ですけど、依存症の親がいる子どもを応援するためのプロジェクト
  取り組んで、ちあきさんがオリジナルのお話と絵(紙芝居)を作って、結果的にはその
  プロジェクトが決め手になったと思います.
  一番熱意をもって2人で取り組めること、必要だけど日本ではほとんど取り組まれていないこと
  ちあきの感性を生かせること、周りの人たちにも応援してもらえること.
  これだけに専念してやってみよう、と・・・それが今の形でした.


☆プルスアルハがはじまるまで

 2009年4月 さいたま市こころの健康センターで出会う
     冬頃 相談室の改造とフリースペースの立ち上げ
 2010年   思春期向けリーフレット作り
 2011年   依存症の親がいる子ども応援するためのプロジェクト
         紙芝居「ボクの冒険のはじまり」が生まれる!
   春ー秋頃 プルスアルハの名前が決まる あれこれ企画を膨らませる
     冬頃 プルスアルハの構想が固まる

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O:ちあきさんの方は、この取り組みに専念するって、なんとなくわかるんですけど・・・
  正直、迷いはありませんでしたか?
き:計画をはじめて、実際に少しずつ動き出して、その間、やらないという選択肢は全然なかった
  ように思います.なんででしょうね?
  ちあきさんの作りだすもの、スゴイと思うんです.上手く表現できてませんけど.
  どうなるかわからないけど、『トライしてみる価値がある』てそれは全く変わらない思いで
  その思いのままに、すすんでいます. 
  新しい、誰もやってないことを、1から自分たちで作り出すって、やりがいありそうやなあ
  というのは、お互いにあったと思います.
き:忘れてましたけど、「場をつくる」って自分の中のひとつのテーマみたいです.
  場づくりをして、あとは隅っこで本を読んでいるというか、基本裏方が好きなタイプなので・・・
  まずは、地に足をつけてやっていきますが、いつか、プルスアルハの活動もそんな展開ができたら
  という思いもあります.
  いろいろと温めている構想がありますが、そのはなしはまた別の機会に.

O:お互いの制作に対しては、何と?
き:ちあきさんの描くような絵、自分には絶対描けませんけど、思ったことは口に出すようにしてます.
  私の制作には、ちあきさんはほとんど何も言いませんけど(基本見せてませんし)
  写実的なものはちあきさんはあまり作らないので、そこは役割分担してます.
  あと、細かい作業とか.
O:お互いの得意なことを生かしているんですね.
  このキャラクターはどうやって?
き:ゴマスキー.
  ちあきさんが編んだオリジナルのあみぐるみを、私がスケッチして、イラストレーターで
  加工しました.
  元々アナログな人間なんですが・・・今、パソコンも勉強中です.

O:プルスアルハという名前は、どちらが考えたんですか?
き:勿論ちあきさんです.
  ふっとおりてきたみたいです.正直、最初は??というか、かんで読みにくいかもと思ったん
  ですが、もうすっかり大丈夫です.
  まじめなユニットの名前としては、ちょっとユニークですけど、この2人らしいということで
  名前も含めて、これからもよろしくお願いします.


  (ミニコラムではなくてすっかり長文でした.最後まで読んでいただきありがとうございます.なんだか、おちのない話で・・・すいません.
   実際に、なにか劇的な出会いがあったわけではなく、自然な流れのままに始まった気がします.話をひきだしてくれたOさん、ありがとう!)


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